第9回 とちぎアントレプレナー・コンテスト結果発表

 次代を担う若者から起業プランを公募する「第9回とちぎアントレプレナー・コンテスト」の最終選考会と結果発表・表彰式が2021年12月18日、下野新聞社本社で開催されました。県内外の高校、大学、専門学校などから2,889件のエントリーがあり、9組が最終プレゼンテーションを行いました。最優秀賞は作新学院大の「株式会社Deer」(代表:岡田直樹さん)が受賞し、青木圭太実行委員長(アオキシンテック代表取締役)から新会社開業資金100万円が贈られました。

 ※第9回受賞者の在籍校と学年は20211218日現在。本文中は敬称略。

 

1次選考通過者、2次選考通過者、ファイナリスト(最終選考会進出者)の結果 ↓ 

第9回コンテスト結果
エントリー 2,889点(24校)
★最優秀賞---------  作新学院大学
★優秀賞------------ 宇都宮大学横浜サイエンスフロンティア高校

★審査員特別賞----   宇都宮東高校、宇都宮白楊高校
★奨励賞------------ 作新学院大学、宇都宮女子高校、佐野高校、烏山高校

 

とちぎアントレを応援する企業より、本賞とは別に多数の「企業賞が贈られました。

■下野新聞2022年2月9日(水)付 入賞者発表

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第9回アントレ新聞20220211_3zs.pdf
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最優秀賞〈1点〉

●賞状 ●副賞(賞金3万円)
●新会社開業資金100万円+育成プラン(2022年度)

 

最優秀賞

ジビエでつながる地域ネットワーク

株式会社 Deer

代 表  岡田 直樹(作新学院大学 1年)

グル−プメンバ−: 安野 巧真(同 3年)、岡田 拓樹(屋久島おおぞら高校 2年)

 食害から農作物を守る組織である猟友会の後継者不足は深刻な問題です。私たちは猟友会が廃棄していたジビエの活用と猟友会員育成の事業を提案します。猟友会が捕獲した害獣を引き取り、食用肉・ペットフード・ペット用おもちゃに加工し販売。また若手猟友会員養成のため初期費用の一部を負担し狩猟方法をレクチャー。定額報酬で狩りをしてもらうことで猟師参入のハードルを下げるとともに害獣駆除のパートナーとして協力し合うことができます。食害から農作物を守り若者が活躍するサステナブルな地域と共同できる事業を目指します。

 

 

 

[同時受賞] 

 リバネス賞(提供/ (株)リバネス)

●賞状 ●副賞(超異分野学会での登壇権利ならびに発表に向けたメンタリング支援)

悟空のきもち賞(提供/ (株)悟空のきもちTHE LABO)

●賞状 ●副賞(悟空のきもちTHE LABO合宿体験の権利)

すまスマ賞(提供/ 住まいるネットワーク(株)

●賞状 ●副賞(エフエム栃木の番組〝とちぎ住まいるスマイル〟への出演権)


優秀賞〈2点〉

●賞状 ●副賞(賞金1万円)

 

優秀賞

「究極に自由な学びの場」を提供

株式会社 のび塾

代 表  高野 琉衣(横浜サイエンスフロンティア高校 1年)

 のびのびと子ども時代を過ごすことは大切です。幼稚園・保育園児向けに自然の中で自由に自ら遊びを創っていく場を提供します。子どもたちの好奇心を育て「もっと知りたい、もっとやってみたい」という感覚を伸ばすことで自ら学ぶ意欲を引き出します。「分かった、できた。そして楽しい」という感覚を繰り返し経験することで自学自習の力がつき自己肯定感も高まります。のび塾は新たな学びを目指します。

 

 

 

 

[同時受賞] 

モンキークルージャパン賞(提供/ (株)モンキークルージャパン)

●賞状 ●副賞(AMAZONギフトカード5000円分)

 

優秀賞

高齢者の交通に関する「当たり前」を壊す

株式会社 Dynamite

代 表  渋谷 龍気(宇都宮大学 3年)

 高齢者の免許返納とタクシー業界の廃業危機という社会課題を解決するためタクシーと高齢者をつなぐアプリを開発。アプリ上で送迎を依頼しドライバーが承認すればサービスが提供されます。スーパーや病院など地域とも連携し高齢者の外出の機会を増やします。定額使い放題のサービスで、タクシー会社側も定期的な収益が見込めます。車がないと生活できないという「栃木の当たり前」を壊します。

 

 

 

[同時受賞] 

オーディエンス賞(提供/ 足利銀行)

●賞状 ●副賞(現金3万円)

最終選考会での観覧者投票で決まる「オーディエンス賞」!

 最終選考会では観覧者にも審査していただき、発表が良かったと思う新会社に投票。投票者にはクオカード(5千円分×4名)が当たる抽選会も実施。


審査員特別賞〈2点〉

●賞状 ●副賞(賞金5,000円)

 

審査員特別賞

食品ロス削減と身近なダイバーシティを実現

株式会社 sow

代 表  小島 萌希(宇都宮東高校 2年)

 廃棄されてしまう不ぞろいの果実をドライフルーツに加工し非常食として定期的に届けるサービスです。残ったものは引き取り、フードバンクに提供します。非常食は消費期限がばらばらで管理がうまくいかず廃棄に追い込まれています。不自由で不安な時こそおいしい食べ物で安心してほしい。食品ロスの削減を目指すとともに障害者や高齢者を積極的に雇用し、それぞれの長所や適性を生かせる会社にしたいです。

 

[同時受賞] 

チョアチキン賞(提供/ (株)JSSホールディングス)

●賞状 ●副賞(クオカード5,000円分とチョアチキン宇都宮店限定「クリスマス用パーティーセット(ハーフサイズ)引換券」)

審査員特別賞

一つの店舗で多様な菓子店の商品を提供

株式会社 Herz

代 表  樋口 雅人(宇都宮白楊高校 2年)

 栃木県のお菓子事業を盛り上げるため、いくつかの個人経営店から賞味期限3日前のお菓子を仕入れ安価で販売します。月替わりで商品を入れ替えます。フードロスの削減につながりますし、個人店の宣伝にもなります。お客さまにとっては遠い店舗に行かなくても一つの場所でさまざまなお菓子を買うことができます。将来、お菓子屋さんを屋台風に並べるイベントや自動販売機の設置、移動販売も検討していきます。

 

 

 

[同時受賞]

 PRiDE賞(提供/ (株)プライド)

●賞状 ●副賞(全国のパソコン教室グリーニー1年間無料受講券)


奨励賞〈4点〉

●賞状 ●副賞(クオカード3,000円分)

 

奨励賞

自転車を指定された場所へ運ぶサービス

株式会社 自転車タクシー

代 表  小森 純(烏山高校 3年)

 学校まで自転車通学ですが下校時に雨が降ってしまい、自転車を置いて帰ることになり翌日の通学が大変だったことが、この会社を起こそうと思ったきっかけです。当面、雨の日の放課後、JR烏山駅をはじめ高校から10キロ圏内を対象に軽トラックで自転車を搬送する計画。将来的には雨の日以外にも帰宅が夜遅くになった時などにも、また高校生だけではなく様々な人に利用してもらえるようにしたいです。 

 

 

[同時受賞] 

エンターテイン賞(提供/ (株)エンターテイン)

●賞状 ●副賞(「東京のコワーキングスペース見学ツアーご招待」および「スターバックスのギフトカード・3,000円分」)

奨励賞

命を守るコミュニケーションの輪

株式会社 sanfelis

代 表  天田 航(作新学院大学 3年)

グル−プメンバ−: 山内 祥輝(同 2年)、関 美奈(同 1年)

 日本の自殺者は世界的にみても多く、その根本にあるのはコミュニケーション不足と考えます。精神疾患、不登校、LGBTなど大部分の人とは違うマイノリティーの方をつなぐコミュニケーションの場として専用のSNSを提供します。また、地域の飲食店と連携しサービス利用者同士が対面で交流するオフ会を定期的に開催します。話をして、つながりができて、それだけで救われる人がいるはずです。

 

 

 

 

[同時受賞] 

悟空のきもち賞(提供/ (株)悟空のきもちTHE LABO

●賞状 ●副賞(悟空のきもちTHE LABO合宿体験の権利)

奨励賞

文と親しむ手助けをする会社

株式会社 栃木学生親文社

代 表  小倉 彩心(宇都宮女子高校 2年)

 「文と親しむ手助けをしたい」との思いを社名に込めました。高校生に直に届く企業広告の掲載や情報発信の場を設けることで高校生と企業の架け橋になると思います。学生向けのイベント、さまざまな分野で活躍する高校生の記事を掲載。身近に感じてもらうため執筆は高校の生徒会、文芸部、新聞部などに依頼します。言葉で誰かを勇気づけられるものをつくれたらと思います。言葉との出合いは一期一会です。 

 

 

[同時受賞] 

地元の元気賞(提供/ 明治安田生命宇都宮支社

●賞状 ●副賞(2022年Jリーグ「栃木SC」主催試合 プレミアムシートでの観戦チケット)

栃木イノベーション賞(提供/ 下野新聞社

●賞状 ●副賞(5,000円分の図書カード)

奨励賞

フードロスと貧困問題を解決

株式会社 Rush

代 表  小堀 佑光(佐野高校 2年)

グル−プメンバ−: 川田 悠人、関根 大誠(同)

 日本のフードロス問題は深刻です。主な原因は企業と家庭から出る食品廃棄物。Rushは売れ残り賞味期限が近い食品を企業から買い取り経済的に貧困状態にある人に安価で販売します。また家庭の食品の消費、保存状況を管理するアプリを開発してフードロスの解決につながる食料管理のお手伝いをします。貧困問題とフードロスの両方を解決し社会貢献と企業としての利益追求を共にする事業を展開します。

 

 

  

[同時受賞] 

JAエルサポート賞(提供/ (株)JAエルサポート

●賞状 ●副賞(栃木県内特産品のいちご



■第9回とちぎアントレ審査総評

 皆さんが発表したプランはエントリーした時に比べ、これまでの期間努力し行動した分変わってきていますし、皆さん自身、実力がついていると思います。行動した分だけ結果が出るのが事業創造の活動です。行動量が左右します。今のアイデアが本当に情熱を注げるものであれば努力をして、行動をして、いつか実現していただきたいです。

 

審査委員長・常川 朋之 氏(株式会社エンターテイン 代表取締役 CEO)


■実行委員長あいさつ

 人生100年時代といわれていますが人生の半分は仕事の時間になります。仕事をするのなら楽しく、気の合う仲間と、そして自分のやりたいことで仕事をしていたら人生の半分は幸せになります。楽しくやることが長続きの秘訣(ひけつ)です。皆さんのようなパッションを持った若者がこれからの日本を支えてくれることを期待しています。

 

 実行委員長・青木 圭太 氏(株式会社アオキシンテック 代表取締役 CEO

 


1次選考通過者、2次選考通過者、ファイナリスト(最終選考会進出者)の結果 ↓ 


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第7回 とちぎアントレプレナー・コンテスト


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